「図解」ゴリラでも分かる割合

割合、百分率、歩合

小学校の算数でトラウマになり、 いまだにわからない人も多いんじゃないかと思います。

 

忘れ去りたいのに子どもが小学生になり、どうしても教えないといけないあなた!

テスト前で悪い点数を取りたくなくて、焦っている小学生のあなた!

たまたまこの記事を見つけたあなた!

 

皆さんが理解できるようにサルでも、ゴリラでも分かる割合を教えます。

 

割合やパーセントの問題の解き方を超簡単に分かりやすく伝えます。

 

 

 基本的な考え方

その前に

割合やパーセントは誰か分かりませんが人が作っちゃったものです。

言葉と同じで覚えないといけないこともあります。

まずそこだけ紹介します。

 

覚えること

割は10分の1、パーセントは100分の1にして計算する。

 

はい、これだけです(笑)

例を出すなら4割は0.4、90%は0.9

これさえ覚えればOKです。

 

今度こそ基本的な考え方、解き方です。

下図参照

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※正確に書くなら2.5割と7.5割ではなく、2割5分と7割5分ですが、わかりやすさを追求したためお許しください

 

じゃーん。超簡単ですね(笑)

この図が分からない人はいないと思います。

実際に解いてみましょう。

 

練習1

 夕方のスーパーで定価1200円の国産牛に2割引きのシールが貼ってありました。さて、レジではいくらになるでしょう。

 

 

答え

2割引きなので

10割−2割=8割 になります。ここまでは日本語の問題ですね。

図を使うとこんな感じ。

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よって

1200円×8割=1200円×0.8=960円

 

 

練習2

洋服屋さんで定価から30%引きの服を買ったところ、レジで8400円になりました。この服の定価はいくらでしょうか。

 

答え

30%引きなので

100%-30%=70%

定価の70%で買ったということですね。

図にすると

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定価×70%=8400円ですね。

70%をかけて8400になるということは、8400を70%で割れば定価が出ます。

よって

8400円÷70%=8400円÷0.7=12000円

 

割合やパーセントの問題は、文章で考えず、図で書くと超簡単!

 

ここまでは基本的な問題です。

次は難問に挑戦してみましょう。

難問を超簡単にしてみせます。

 

 

難問豊島岡女子学園 2019年

容器A、容器Bにぞれぞれ食塩水が入っており、容器Aには5%の濃度の食塩水が200g入っています。はじめ、容器Aの食塩水100gと容器Bのすべての食塩水を空の容器Cに入れてよく混ぜます。次に、容器Cの食塩水100gを容器Aに入れ、よく混ぜると容器Aの食塩水の濃度は10%になりました。


(1)容器Cに入っている食塩水の濃度は何%ですか。

 

続いて、容器Aの食塩水100gと容器Cのすべての食塩水を空の容器Dに入れ、
よく混ぜると容器Dの食塩水の濃度は14%になりました。


(2)容器Bに入っていた食塩水は何gですか。

 

 

 

中学受験の問題ですね。

文章の長さに圧倒されてはいけません。必要な情報だけ読み取りましょう。(ほとんど国語力)

国語力に自信がない人はまず図にしてみましょう。

 

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 前半はこんな感じです。それでは解いていきます。

 

(1)容器Cに入っている食塩水の濃度は何%ですか。

とりあえず容器Cの濃度を求めるので、③と④を見てみましょう。

この図を逆に文章にすると、

「濃度5%の食塩水100gが入った容器Aに容器Cから濃度?%の食塩水100gを加えると(③)、容器Aの濃度は10%になりました(④)」

となります。

これなら解けそうですね。

 

③にある食塩は、

容器A:100g×5%=100g×0.05=5g

容器C:100g×?%=■g(■としておきます)

④にある食塩は、

200g×10%=200g×0.1=20g

 

③と④の食塩は同じ量なので

5g+■g20g

     

 これにより、■gは15gです。

100g×?%=15g

よって、?%は15%となります。

 

後半も解いていきます。

 

続いて、容器Aの食塩水100gと容器Cのすべての食塩水を空の容器Dに入れ、
よく混ぜると容器Dの食塩水の濃度は14%になりました。

(2)容器Bに入っていた食塩水は何gですか。

一見難しそうに見えますが、シンプルです。

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前半部分の食塩水の量(g)の動きを見てみます。
④の段階で容器Cにある食塩水の量は、はじめにあった容器Bの食塩水の量と同じです。

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これを(1)と同じように考えて
容器A:100g×10%=10g

容器C:?g×15%

容器D:(100g+?g)×14%

よって

10g+?g×15%= (100g+?g)×14%

 A             C                            D

これを解くには方程式を使うのが一番手っ取り早いです。小学校教育ではないですが(笑)

方程式で解くと、答えは?は400となります。

 

食塩水の問題の解き方は色々と方法がありますが、方程式で考えるのが最短ルートになります。

 

まとめ

・パーセントや割合の問題は、図を書くと超簡単になる。

・長文の問題は、国語力と絵を描くことが重要。