「図解」ゴリラでも分かる方程式
方程式…
それは中学に進学して算数から数学に変わり、突然現れる魔物…
そんなものではなく
計算を遥かにラクにする武器だと思ってください(笑)
方程式を全く知らない人のために
例
X+6=10
答え X=4
これです。
例題でいうと
「ある数に6を足したら10になりました。ある数を求めなさい」
という感じ。
「こんなの方程式なんてなくても解けるわ」
と思ったあなた!
その通りです(笑)
ではこれはどうでしょうか
「りんごを5個、みかんを3個合わせて1300円しました。りんごはみかんより100円高いです。それぞれいくらですか」
もちろん数字を当てはめて合わせて1300円になる数を探しても解けます。
しかし、もっと早いのが方程式。
今回はみかんをX円とすると
りんごはX+100円。
問題文を式にすると
(X+100)×5 + X ×3 = 1300
りんご みかん
これを解くと X=100
よってみかん100円、りんご200円となります。
今当たり前に解きましたが方程式の解き方の理屈はシンプルです。
細かく書くとこんな感じです。
初めての人からすると分からないとすれば、①と②
①解説
②解説
8X=800
①と同様に左と右を8で割ると
X=100
ここまで来たら楽勝ですね。
まとめ
方程式は最終的に X=○○ の形を作る
そのために、左と右には同じ数を足しても、引いても、かけても、わっても良い
次はXとyが出てくるパターンです。(連立方程式)
さっきの問題でりんごをX円、みかんをy円とすると
5×X + 3×y =1300 ①
りんご みかん
X=y+100 ②
文字が2つになるとパズルみたいなものです。
②の式では「Xはy+100だよ」って教えてくれています。
それを①の式に当てはまると
5×(y+100) + 3×y =1300
ここまで出来れば、解けますね。
・参考「難問・長文問題の考え方」
入試問題を見ていると、方程式で難問のようなものがたまにありますが、それらは全て国語力です。長文の問題ほど図や絵にしましょう。
絵を書いて方程式に直せば、すぐ解けます。
例を出します。
(問題)
峠をはさんで8km離れた地点Aと地点Bがあります。地点Aから地点Bまで行くのに、地点Aから峠までは時速2kmで歩き、峠から地点Bまでは時速5kmで歩いたところ、全体で2時間30分かかりました。このとき、地点Aから峠までの道のりと、峠から地点Bまでの道のりを求めなさい。
【考え方】
これも言うまでもなく絵にしましょう。
それからすべてが始まります。
【解】
この問題の解き方は2つあります。
どちらでも解けるので、自分に合う方にしましょう。
パターン1
地点Aから峠までをX、峠から地点Bまでをyとする。
②に10をかけて
5X+2y=25
①より
y=8-X
よって
5X+2(8-X)=25
3X=9
X=3
ý=5
答え
地点Aから峠までの道のり:3km
峠から地点Bまでの道のり:5km
パターン2
地点Aから峠までかかった時間をX時間、峠から地点Bまでかかった時間をy時間とする。
①より
y=2.5-X
②に入れると
2X+5(2.5-X)=8
X=1.5(時間)
y=1(時間)
地点Aから峠までの道のり:2(㎞/時)×1.5(時間)=3km
峠から地点Bまでの道のり:5(㎞/時)×1(時間)=5km
どちらでも解けることが分かりましたね。
数学で答えにたどり着く方法は必ずしも一つではありません。
どれがいいか悪いかもありません。
ただ考え方として、慣れるまではなるべく図や絵にしていきましょう。
まとめ
長文の問題は絵や図にしよう